細胞の培養環境にも種類がある

細胞培養とは、1個1個バラバラにした細胞を生育させる方法の事ですが、一体何故無血清培地がおすすめなのでしょうか。

無血清培地がおすすめな理由をQ&Aでチェックしよう

汎用性が高い培地なの?

無血清培地は、様々な接着性や非接着性哺乳類細胞型の培養を目的としているため、非常に汎用性の高い培地だと言えます。

どんな精製混合物が添加されているの?

無血清培地にはウシトランスフェリン、組換え型ヒトインスリンやアルブミンを含む、ウシ血清タンパク質の精製混合物が添加されています。

どんなものに使用する事が出来るの?

無血清培地はマクロファージやハイブリドーマの形成、上皮細胞系・線維芽細胞系の増殖中に細胞の融合を促すものと、ワクチン生産用ウイルス粒子の生成に使用できます。

女性

細胞培養のポイント

実験室で動物細胞を培養するには、適切な温度やpHや二酸化炭素濃度を保ち、増殖に必要な栄養素や成長ホルモンを与えてやらなければなりません。これらの因子を過不足なく含む培地は、細胞培養の上で必須のツールとなっています。現在では標準化された人工培地が生産され、用途に応じて各種の実験に用いられています。栄養素や成長ホルモンを補うために添加されるのが動物の血清です。しかし血清は完全に同一の成分を保っているとは限らないため、実験結果の均一性に疑問が残ります。またウイルスに感染していたりアレルゲンが含まれていたりして、培養を失敗させてしまう恐れがあります。このようなことを避けるために開発されたのが無血清培地です。

標準化に貢献

無血清培地は動物の血清を使用せず、栄養素などの成分を人工的に添加したもので、比較的簡単に生成できるためコストが安く操作も容易なことが特徴です。しかも成分を完全にコントロールできるので、実験結果の均一性が保証されます。また成長因子の分量を調節することにより、特定の細胞型だけを培養するといった操作も可能になります。すべての細胞を無結成培地で培養できるわけではありませんが、今では多くの細胞で実用化されています。

信頼性をチェック

無血清培地の弱点と考えられるのは、成分が適切でないと細胞の成長速度が遅くなる可能性があることです。また成長因子の含有量が培養結果に大きな影響を及ぼすため、厳密な管理のもとで生成された培地を使用する必要があります。信頼性の高いメーカーから、安定した品質の製品を購入することが大切です。細胞ごとに適合する培地や温度・pHなどの条件が異なるため、使用の際には各社が提供するカタログ等を参照し、最適なものを選んでください。

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